HOME診療案内 / 身体表現性障害

身体化障害

適切な検索を行っても、既知の身体疾患や物質(例えば、濫用薬物や投薬など)の直接的作用として十分に説明できない、複数の身体化症状が多年にわたって持続することを特徴とします。

身体化症状は、身体のいかなる部分にも起こり得ますが、消化器系の感覚(痛み・嘔気・嘔吐・げっぷ・口内の苦みなど)、異常な皮膚感覚(掻痒感・灼熱感・しびれ感・痛みなど)、性や月経に関する訴え(性交痛・月経痛・性的無関心など)などの多彩な症状が繰り返し起こることを特徴とします。

また、これらの症状は、しばしば変化したり、移動したりします。

疼痛性障害

頑固で激しく、苦しい痛みがあります。痛みの箇所は体中あらゆる所に発生し、内科や整形外科を受診して検査を受けますが、何処にも異常を指摘されません。

これらの痛みは身体的障害によって説明できず、心理的な要因との因果関係が推測される障害を指します。

治療にはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)や三環系抗うつ薬などを用います。

心気症

心気症とは器質的疾患がないにもかかわらず、自覚的には多彩な不定愁訴があり、それにとらわれている状態をいいます。

身体症状として、易疲労性・不眠・頭痛・めまい・身体動揺感・ほてり・疼痛・振戦・発汗・嘔気・嘔吐・食欲不振など、精神症状として不安・抑うつ感・意欲減退・焦燥感・物忘れ・注意集中困難・不機嫌などの多彩な症状が認められます。

症状の訴え方にも特徴があり、長時間・詳細に・一方的に・多弁に訴えたり、紙に詳しく書いてきたりします。

心療内科系疾患の説明

気分障害 うつ病、躁うつ病(双極性障害)
神経症性障害 パニック障害(広場恐怖)、社会不安障害、強迫性障害、全般性不安障害
ストレス関連障害 適応障害、急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害
身体表現性障害 身体化障害、疼痛性障害、心気症